倭歌は歴史を詠う 「豊国の万葉集」
於:小倉城庭園研修室 記紀万葉研究家 福永晋三
「万葉集」巻第一 雑歌 78番〜80番 (寧樂宮は、嘉穂郡桂川町にあった)
「藤原京から寧楽京への遷都」の歌が、巻第一の終わりに出てくる。78番歌の題詞に「和銅三年」とあり、西暦710年に平城京に遷都した年である。
78
*1
『太上天皇』は、持統天皇。
79
80
「寧楽京(平城京)」は、嘉穂郡桂川町の長明寺の辺りにあった。その長明寺の所に大極殿が建っていたと考えている。その南側に条坊制の京師が造られていたと思われる。
79番歌のある「佐保川」も長明寺の東側を流れている。
平城京については、「神功皇后紀を読む会」のメンバーである桜井貴子さんが、『続日本紀』に書かれている内容から下記の通り纏められている。
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