倭歌は歴史を詠う 「豊国の万葉集」
於:小倉城庭園研修室 記紀万葉研究家 福永晋三
「万葉集」巻第四 相聞 555番 (「安の野」は現在の筑前町である)
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大貳:大宰府の次官の一つ。「少弐」の上位。
巻第四の555番歌に出てくる「安の野」は、朝倉郡にあった安野村(合併し夜須村⇒夜須町となり、現筑前町)である。
神功皇后の時代に「熊鷲を討ち取った。我が心すなわち安し」と云ったからそこを名付けて安と呼ばれる地である。
旅人は、丹比縣守と「安の野」で別れる。何故か旅人は、大宰府から歩いて1日で行くことが出来る平城京(福永説では、桂川町土師にあった)に入ることが出来ない。
旅人は、天平2年(730年)9月に大納言・多治比池守が薨去した後、11月に大納言に任ぜられ、やっと平城京に入った。