橿日宮から陸軍を率いて冷水峠を越え、朝倉の各地に陣を敷いた神功は、「荷持田村(朝倉市秋月野
鳥)の羽白熊鷲を撃とうとする」。
書紀によれば、羽白熊鷲は強健で身に翼が有り、高く飛翔できた。皇命に従わず、人民を略奪した。
皇后が熊鷲を撃とうとして橿日宮から松峡宮(筑前町栗田の松峡八幡宮)に遷った。
時につむじ風が起こり、御笠が吹き落された。そこを御笠という。層層峡野(筑前町夜須)に至って
全軍を挙げ、羽白熊鷲を撃ち滅ぼした。
家来に語っていうには、「熊鷲を討ち取った。我が心すなわち安し」と。だから、そこを名付けて安
という。