神武前紀戊午(一一八)年冬十月、八十梟帥征討戦の歌謡の新解釈
今はよ、今はよ。ああしやを。今だにも、吾子よ。今だにも、吾子よ。
【口訳】
今が最後だよ、今が最後だよ。ああ奴らを(倒すのは)。今を置いてないよ、吾が子よ。今を置いてないよ、兵士等よ。
【解説】
通例では、敵を倒した後、この歌が歌われ、みんなで笑ったとある。
だが、歌を普通に読むなら、長期戦のあと、終に訪れた総攻撃の合図の歌ととらえるのが順当のように思われる。
歌の元々は、鵜飼の鵜を捕らえるタイミングを子に教える歌とする解釈(古田武彦氏)がある。
【通例の解釈】
「今はもう、(すっかり敵をやっつけたぞ)。わーい馬鹿者め。これでもか、ねえおまえたち。」