「邪馬臺國=鷹羽國」説
(福永晋三先生の倭歌が解き明かす古代史)
2020年版 神武東征(全7回シリーズ)
神武東征の通説と福永説の対比を通して、細かく説明していく。
表紙の「八咫烏に導かれる神武天皇」の絵は、明治24年(1891年)に安達吟光による古い絵であり、既に版権は無くなっている。
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 壱」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
・通説の神武東征(現在) 「古事記」の神武東征(ウィキペディアより)
・通説の神武東征(戦前) 聖蹟/聖蹟伝説地/聖蹟推考地/未決定地
昭和十七年文部省発行神武天皇聖蹟調査報告(※『古事記』『日本書紀』に拠る比定地)
・通説の神武東征(戦後) 戦後史学の源流(津田左右吉説) -神武~神功は架空-(実は非科学的)
・神武は筑豊に東征した ―「神武天皇紀」復元の一試行
● 神武東征の実年は、弥生中期
弥生時代の倭国 = 豊国の歴史
弥
生
前
期
弥
生
中
期
前
660
前
300
前
100
前
14
後
57
大物主 八千矛の時代
火カグツチ(火男)
八俣の大蛇(八幡神)「天叢雲剣」
伊弉諾尊 細型銅剣の時代
遠賀川式土器 立屋敷遺跡
すずり、鋳造鉄斧 下稗田遺跡
前漢式鏡、刀子、絹 立岩遺跡
素戔嗚尊出雲王朝を創建
天照大神笠置山に降臨、倭奴国
天の金山の鐵から鏡製作
ウマシマデの東遷
後漢の光武帝金印を下賜
弥
生
中
期
弥
生
後
期
古
墳
前
期
1C
107
121
146
189
200
239
260
320
(漢)委奴国栄える
倭面上国王帥升生口献上
金銀錯嵌朱竜紋鉄鏡下賜か
神武天皇即位邪馬台国創始
倭国大乱
卑弥呼共立
帯方郡(魏)に遣使
遠賀川流域に後漢式鏡
日本武尊「草薙剣」
神功皇后征西
弥生時代の倭国=豊国の歴史というのは、大物主の時代である紀元前660年頃から始まる。それから、火カグツチ(火男)、伊弉諾尊、素戔嗚尊、天照大神など色々な神の時代がある。
ウマシマデの東遷というのは、ニギハヤヒの子の東遷である。その頃、(漢)委奴国栄える。107年に倭面上国王帥升が生口を献上した。
121年に神武天皇が即位し、邪馬台国を創始する。この講演では、この所だけを取り上げる。
・神武の祖父と父と兄弟(『古事記』上巻)、(『日本書紀』神代下)
・神武東征前史
彦瀲尊まで:花房台地から菊池盆地を望む、茂賀の浦(弥生湖、縄文湖)
松野連<倭王>系図、『魏略』中の火国の記録
肥後国菊池郡(和名類聚抄)、神来地区字図、アイラトビカズラ
吾平山陵、吾平山
神武の出生地:山都町斗塩の神武の生誕地伝承
吾平津媛との婚姻
・神武東征前史
日向 → 筑紫:天満倭国 = 倭奴國(墨で漢字を書く国家)
お佐賀の大室屋:八十梟帥征討戦の歌謡
お佐賀の大室屋:吉野ケ里遺跡の前期環濠集落の「逆茂木」遺構、シタダミ
筑紫宮に入る:今山産石斧の流通地域図、高祖山の高祖神社
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 弐」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
前回の「壱」では、神武天皇は、父の鸕鷀草葺不合尊とともに菊池・山鹿の土地から北伐をする。そして、筑紫の高千穂宮に入った所までを話した。
それに関係して、私がずーっと取り組んできたテーマである鸕鷀草葺不合尊がお佐賀の大室屋を攻め滅ぼしたという通説とは、全く違う事を言っている。
この内容について、今日は文献を通してもっと詳しく尋ねてみる。
一:神武天皇 高千穂宮に御降誕
二:神武天皇 高千穂宮に於ける東征御前會議
三:寶船美々津御解纜 速吸之門に至る・・・古事記における東征ルート(通説の神武東征)
四:孔舎衛坂の激戦・・・聖蹟伝説地(孔舎衛坂)
五:熊野灘の御危難
六:高倉下韴靈の剣を奉り危難を祓ふ
七:八咫烏先導を給はる
八:道臣命 大久米命 詔を奉じて兄猾を誅す
九:吉野御巡幸と土豪の帰順
十:丹生の川上朝原の祭
十一:國見丘の戦い
十二:忍坂の大室に八十梟帥を舞ひ打つ
十三:登美の瑞光(金鵄)
十四:饒速日尊 長髄彦を誅して帰順
十五:奠都と宮殿造營
十六:立皇后
十七:御即位禮
十八:鳥見山中靈畤
十九:天皇崩御
二十:八紘一宇(八紘を掩ひて宇と為さむ)
▶ 神武東征前史
・神武天皇御一代記御絵巻「一:神武天皇 高千穂宮に御降誕」
神武東征前史(神武の出生地、日向 → 筑紫)
・神武天皇御一代記御絵巻「十二:忍坂の大室に八十梟帥を舞ひ打つ」
神武東征前史(お佐賀の大室屋)
▶ 初期福永説補遺
・景行天皇紀
・日本書紀暦日原典
・松野連<倭王>系図
・肥前國風土記抄録
・景行天皇九州遠征経路
・高羅の行宮:大善寺玉垂宮
・紀氏王権の成立
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 参」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
▶ 神武東征謀議
・神武天皇御一代記御絵巻「二:神武天皇 高千穂宮に於ける東征御前會議」
筑紫高千穗の宮 ・・・ 糸島市高祖神社
天神降臨(福永説)、天磐船・饒速日尊
六合の中心、いやちこなり、太歳甲寅
▶ 神武第一次東征
・神武第一次東征(太歳甲寅)
岡田宮
熊野神社、神武神社、八所神社
筑前東部
・神武第一次東征(日向→筑紫→豊国)
神武天皇御一代記御絵巻「四:孔舎衛坂の激戦」
草香津 ・・・ 「草香江」博多古図(八百年前)
竈山 ・・・ 大宰府宝満山
比定地(神武天皇聖蹟調査報告、福永説)
・神武第一次東征失敗(神武第二次東征の祈願)
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 肆」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
前回の「参」では、神武が第一次東征失敗したという所まで話した。
・神武第一次東征失敗(神武第二次東征の祈願)
・第二次神武東征
大宰府にある田中熊別を祭らる王城神社
「日を背にして戦う神策」を実行
美々津出港 ・・・ 立磐神社
速吸之門に至る ・・・ 速吸日女神社
菟狹への大迂回 ・・・ 妻垣神社(都麻垣宮旧事記)
・第二次神武東征(菟狹から彦山へ)
神武天皇御一代記御絵巻「七:八咫烏先導を給はる」
・第二次神武東征(菟狹から彦山・求菩提山へ)
求菩提山縁起
・第二次神武東征(吉野の国樔(玖珠)部らを巡撫)
神武天皇御一代記御絵巻「九:吉野御巡幸と土豪の帰順」
・第二次神武東征(菟田縣の血戦)
菟田下縣、菟田穿邑 ・・・ 天降神社
菟田の血原 ・・・ 田原遺跡
田川(鷹羽)と京築の遺跡、下稗田遺跡の硯と鉄器
神武天皇御一代記御絵巻「八:道臣命 大久米命 詔を奉じて兄猾を誅す」
・第二次神武東征(菟田川の朝原の顕齋い)
菟田の高倉山(金国山)
神武天皇御一代記御絵巻「十:丹生の川上 菟田川の朝原の祭」
・第二次神武東征(八十梟帥を國見丘に擊つ) ・・・ 國見丘(福永説:岩石山)
神武天皇御一代記御絵巻「十一:國見丘の戦い」
・神武東征「伍」(「倭奴国との最終決戦」につづく)
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 伍」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
「2020年度版 神武東征(伍)」で、当初の予定ではこの「伍」で終わる予定であったが、意外なほどに「伍」が長くなり途中で話が終わる。
そして、「陸」に続くが、更に「漆」に続くかもわかりません。
前回「肆」の続きの「伍」では、第二次神武東征について『鞍手郡誌』を取り上げる。筑豊における現地伝承である。
・第二次神武東征(鞍手郡誌) *.「肆」での説明の補い
宇佐から英彦山、菟田縣の血戦、八十梟帥を國見丘に擊つ
・第二次神武東征(倭奴国との最終決戦)
鞍手郡誌(上古使 神武天皇御東征)
鞍手郡誌(擊鼓神社古縁起)
鞍手郡誌(射手引神社社伝) *.筑豊最大の現地伝承
・第二次神武東征(射手引神社社伝等+日本書紀)
帝王越(帝王山の山の尾をいふ):帝王山(摺鉢山)
小野谷(現嘉穂郡宮野村):高木神社(小野谷)、高木神社(嘉麻市熊ヶ畑)
馬見山(同、足白村):馬見神社由緒
天降八所神社(同、頴田村):天降八所神社縁起
烏尾峠(同)
杉魂明神(同 頴田村):墨坂の戦い
男坂墨坂の戦い(福永説)
男坂の窨に八十梟帥を舞ひ打つ(神武天皇御一代記御絵巻 Ⓒ橿原神宮)
鹿毛馬(天降八所神社縁起)
嚴島神社
・第二次神武東征(射手引神社社伝等+日本書紀)
鯰田(熊野)の海戦
熊野の荒坂(Ⓒ福岡の杜)、立岩丘陵が中洲か、皇祖神社、熊野神社
高倉下韴靈の剣を奉り危難を祓ふ(神武天皇御一代記御絵巻 Ⓒ橿原神宮)
韴靈の剣(布留御魂)と石上神宮
勝負坂
・立岩丘陵(立岩遺跡)の正体
天満倭国=倭奴國の成立
立岩遺跡の甕棺と男性の人骨
下稗田遺跡の硯と鉄器
立岩遺跡(倭奴国の遺跡)
弥生時代の絹
・神武天皇東征地図(Ⓒ山梨 歴史文学館)
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 陸」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
今回の「陸」の副題は「倭奴国軍の残党狩りと京師の建設」である。この後「漆」まで続き、2008年版以降の「神武は筑豊に東征した」の改訂版が終わる。
・神武天皇軍に折られた天磐船(立岩神社の舟石)
・熊野神邑に於ける神武東征最大の決戦 (立岩丘陵が中洲か)
立岩遺跡(倭奴国の遺跡)
・倭奴国との最終決戦、倭奴国滅亡し邪馬臺国成立
登美の瑞光(金鵄)(神武天皇御一代記御絵巻)
八咫烏の祭神(八咫鏡?)ガルーダ神(ガルダ衆→カラス)
鵄邑=鳥見(野)→頓野
・饒速日尊 長髄彦を誅して帰順(神武天皇御一代記御絵巻)
日本書紀の内容を推察(「神武は筑豊に東征した」で2008年に発表した内容)
物部氏と天皇家の系譜
・『日本書紀』己未(119)年 春二月
層富縣(添田町)、波哆丘岬(畑)、新城
中洲 ⇒ 磐余邑
・征西も中洲もない東征
・『日本書紀』己未(119)年 春二月(つづき)
城田 ⇒ 城田郷 ⇒ 金田荘(福智町金田)
猛田/埴安 ⇒ 位登郷(川崎町)
・京築方面の神武東征(風土記逸文)
天日別命(春日神社)
元伊勢国(臍見の長柄丘岬?)
下稗田遺跡の石器/下稗田遺跡の硯と鉄器
天満倭国=倭奴國の成立
白庭神社(御所山古墳)
神武天皇東征地図(Ⓒ山梨 歴史文学館) 元伊勢⇒伊勢國へ
・新都建設
畝傍山(香春一ノ岳)、古事記の一節、万葉集29番
畝傍山の東南の橿原の地(香春町の鶴岡八幡神社)
・正妃を迎える
古事記(大物主の子孫の娘を迎える)
・橿原宮に即位
辛酉年(西暦121年)の庚辰朔:6月2日
・倭奴国征伐の論功行賞
・鳥見山中靈畤
鳥野神社(直方市頓野)
・邪馬臺国巡行、神渟名川耳尊立太子
この記事は造作
・神武崩御
「七十有六年」は「一十有六年」。享年67歳
・現在の神武天皇陵(神武陵にされる前のミサンザイ、畝傍山東北陵)
・香春町の「おほきんさん」(畝傍東北陵)
▶ 「2020年度版 神武東征」(全7回シリーズ)「その 漆」の動画は、 こちら からご視聴頂けます。
最終回、2020年度版 神武東征「漆」の副題は「神武天皇紀と中国史書との関連」である。それに付随して神武崩御後の邪馬臺國史、年表が付いている。
・神武崩御(西暦136年 春三月)
・神武薨去後の邪馬臺國
夏四月、手研耳命即位
二代手研耳命大王の邪馬臺國巡行
・神武紀に見られる重層改竄
①大己貴神
②伊奘諾尊
③饒速日命
・神武崩御と邪馬臺國年表
・倭国大乱時の「冢」か(宮原遺跡の近く)
神八井耳命の陵?
・倭奴国の乱と倭国大乱
『中国正史 倭人、倭国伝』(鳥越憲三郎)
・神代 ~ 神功の豊国
『宋史』日本國(王年代紀)
※ 以上で、神武東征(漆)本文編(おわり)
第二次神武東征
・第二次東征発向の場所と様子 ・・・ 王城神社(大宰府市)
・118年春二月、第二次神武東征開始。「日を背にして戦う神策」を実行
神武天皇御一代記御絵巻
「七:八咫烏先導を給はる」
・求菩提山縁起
神武天皇御一代記御絵巻
「九:吉野御巡幸と土豪の帰順」
第二次神武東征
・菟田縣の血戦(菟田の穿邑) ・・・ 中元寺川・甌穴群(川崎町)
・川崎町の神武天皇 ・・・ 天降神社(川崎町)
神武天皇御一代記御絵巻
「八:道臣命 大久米命 詔を奉じて兄猾を誅す」
・菟田の高倉山 ・・・ 金国山(田川市)
・天香山 ・・・ 香春三ノ岳
神武天皇御一代記御絵巻
「十:丹生の川上 菟田川の朝原の祭」
第二次神武東征
・八十梟帥を國見丘に擊つ ・・・ 岩石山
・倭奴国との最終決戦
神武天皇御一代記御絵巻
「十二:忍坂の大室に 男坂の窨に八十梟帥を舞ひ打つ」
神武天皇御一代記御絵巻
「六:高倉下韴靈の剣を奉り危難を祓ふ」
・元石上神宮 ・・・ 劔神社(鞍手町)
・磯城彦を滅ぼす ・・・ 立岩丘陵、立岩神社、立岩遺跡
・長髄彦との最後の決戦(倭奴国滅亡し、邪馬臺国成立)
神武天皇御一代記御絵巻
「十三:登美の瑞光(金鵄)」
・八咫烏の祭神(八咫鏡?) ・・・ ガルーダ神(ガルダ衆→カラス)
・鵄邑=鳥見(野)→ 頓野(直方市)
神武天皇御一代記御絵巻
「十四:饒速日尊 長髄彦を誅して帰順」
神武天皇御一代記御絵巻
「二十:八紘一宇(八紘を掩ひて宇と為さむ)」
神武天皇御一代記御絵巻
「十五:奠都と宮殿造營」
・三輪山(大物主神)= 倭三山 ・・・ 香春岳
・畝傍山の東南の橿原の地 ・・・ 鶴岡八幡宮(香春町高野)
・正妃を迎える
神武天皇御一代記御絵巻
「十六:立皇后」
神武天皇御一代記御絵巻
「十七:御即位禮」
神武天皇御一代記御絵巻
「十八:鳥見山中靈畤」
・鳥見山中靈畤 ・・・ 鳥野神社(直方市)